芸術鑑賞会

能の姿勢について指導を受ける中学3年生

【2011年12月8日】

 本校では、生徒が海外でも日本の文化をきちんと紹介できる人物になってほしいという願いから、毎年日本の伝統芸能を鑑賞しています。今年も1年生が「歌舞伎」、2年生が「文楽」、そして3年生が「能・狂言」を鑑賞しました。


<3年生> 能・狂言 〜鑑賞と解説

  3年生は表参道近くの銕仙会能楽研修所で能・狂言鑑賞をしました。能・狂言は日本が世界に誇る古典芸能です。派手な舞台装置もなく、演者の微妙な動きを観客がイメージをふくらませながら観るという高度な芸能で、内容も難しいのですが、中学生向けにわかりやすく解説してもらえたので、興味深く観ることができました。そして、ただ観るだけでなく、能の動きのワークショップや囃子の解説と実演も行われ、姿勢や動きを体験することもできました。


 
 
 


<2年生> 文楽鑑賞 「曽根崎心中」


 2年生は、国立劇場小劇場で文楽を鑑賞しました。作品は18世紀のはじめに起こった実話を描いた「曽根崎心中」です。醤油屋に務める徳兵衛がぬれぎぬをきせられた汚名をはらすため、そして遊女お初との愛をまっとうしようと心中するという話しです。最初に、「大夫」「三味線」「人形遣い」「人形」等の文楽の魅力について実演を交えながらとてもおもしろく説明してくれました。さらに、あらすじも見所と一緒に説明してもらえたのでとても分かりやすかったです。本編は「生玉社前の段」「天満屋の段」「天神森の段」の三段から構成されており、徳兵衛とお初がお互いの愛を確かめて心中を決意し天神森へ向かう場面が感情豊かに表現されていました。人形によって人間の感情を繊細に表現する文楽の魅力に生徒たちはとても感銘を受け、日本の伝統芸能の奥深さに関心を深めることができたようです。
国立劇場にて


<1年生> 歌舞伎 「元禄忠臣蔵」


本校で行われた事前学習
 1年生は、国立劇場大劇場で歌舞伎を鑑賞しました。ほとんどの生徒が歌舞伎を観るのは今回が初めてなので、前日に歌舞伎について基本的なことを学習してから観劇しました。演目は「元禄忠臣蔵」。忠臣蔵はテレビや映画などでも有名なので、話の内容を知っている生徒もいたようですが、今回の「元禄忠臣蔵」は「忠臣蔵」といえばおなじみの「刃傷」や「討ち入り」のシーンのない、赤穂浪士の討ち入りを綿密な考証と新たな人物解釈で劇化した戯曲でした。生徒たちはひとつひとつの言葉遣いや演技の迫力に圧倒され、身を乗り出して鑑賞していました。 劇場の雰囲気も独特で、生徒たちにとって、日本の伝統芸能に触れた印象深い1日となったようです。