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授業紹介

今年も先端技術を体験する実験授業が本校にて開催されました。
今回のテーマは「情報技術(IT)」。近年、飛躍的な技術革新を遂げている情報技術分野の将来を考えます。


宗像義恵 さん
  今年度1回目の実験授業は、コンピュータの頭脳ともいえる「CPU」(中央演算処理装置)の開発研究でおなじみの、「インテル株式会社」から技術者の方々が来校して行われました。

 授業の進行役は、インテル株式会社で長年技術開発をされてきた宗像義恵さんと、デジタルライフ推進部に所属されている岩本由香里さん。本校からは情報技術分野に興味をもつ生徒10名が参加し、3つのグループに分かれて授業に臨みました。
岩本由香里 さん


 1.ゲームとクイズで楽しい授業!
 フレンドリーなインテルの先生方による自己紹介のあと、いきなり始まったのは「インテルグッズ争奪ゲーム」。生徒たちは3分以内にできるだけ多くの人たちに自己紹介をしてまわります。パソコンを見る前に、まずは人と挨拶。生徒たちの雰囲気はすっかり打ち解けた様子です。

 続いて始まったのは「インテルクイズ」。パソコンの「コン」って、何の略と同じでしょう?エアコン?合コン?? いえいえ、ファミコン大正解!!正解者はグッズをゲット☆ 楽しい授業が続くなか、いつの間にか話題はコンピュータ内部の話に。生徒たちには、パソコンにメモリを加えてパソコンをアップグレードさせるという課題が出されました。

 
 
 

 2.実習・パソコンの分解と組み立て
 各グループに1台ずつ配布されたパソコンを使って、作業開始です。まず最初に、画面を見てメモリ容量を確認。電源ケーブルを抜いてから、いよいよパソコンの中を空けます。各グループには、インテルの技術者の方が1名ずつ入り、主な部品を丁寧に説明してくださいました。マザーボードからケーブル類を抜いたら、いよいよメモリの追加です。作業が完了したら元の状態に戻し、BIOS画面でメモリが増えたことを確認しました。

 パソコンの中に入っていたのは、メモリだけではありません。コンピュータの演算処理をつかさどる中枢装置が、小さな「CPU」。そう、インテルはまさに、この「CPU」を作っている会社なのです。

 昔のCPUはもっともっと大きなものでした。 CPUは、ある決められた命令に従って計算や演算を行う装置ですが、これの元となっているのが、トランジスタと呼ばれる半導体です。技術の進歩により、このトランジスタが集積化し、小さく、軽くなってきました。昔のパソコンと今のパソコンを比べると、性能は60万倍になり、大きさは160mから25cm、重さは30tから80gになったそうです。
      
 トランジスタの密度は、技術の進歩により約2年で約2倍になると言われています。2009年現在、CPUの中にあるトランジスタ一つの大きさは約32nm(ナノメートル)まで小さくすることが可能になりました。既に、分子のレベルにまで近づいています。インテルは、これをどこまで小さくするかという微細化の他にも、環境問題やパソコン以外の機器にCPUが使われる可能性について研究・挑戦しているのです。

 
 
 

 3.技術の移り変わりと10年後にあってほしい技術
 休憩をはさんで、技術のうつりかわりと社会の変化について考えます。社会の変化に伴って、パソコンのみならず、電話も音楽も機器が変わってきました。音楽を何で楽しむ?という質問には、高校生の生徒たちは「iPod」「携帯」という答えが。宗像さん:「みんな、カセットテープって、知ってる??」

 さてさて、この調子でいったら、将来のパソコンや携帯、音楽映像はどのようになっているでしょうか?生徒たちは、理想の10年後の社会について班ごとにディスカッションをし、意見をまとめました。そして最後に、生徒たちによるグループ発表が行われました。生徒たちからは、医療や介護施設の充実などの意見が出ていました。

 
 
 

 4.インテル技術者からのメッセージ

 





授業後の集合写真→
 昔のCPUはもっともっと大きなものでした。 宗像さんはLPレコード大の円盤を取り出しました(左)。この円盤には、微細な模様が描かれています。じつはこれが、現在の技術で最高のCPUの集積回路だといいます。

 新しい技術の開発が進み、私たちの将来の生活がどのように変わるのかということが、高校生の皆さんたちの世代にかかっているのです。

 
 


(※)今回の実験授業は、経済産業省のプロジェクト「早期工学人材育成事業」の委託を受けた株式会社「リバネス」のコーディネートにより本校にて実施されたものです。
平成21年度早期工学人材育成事業(リバネス)